新「十日町きもの女王」は、可愛くて真面目な現役女子大生!
雪ふるさとの移住嫁こと、ふくしまみかです('ω')ノ
突然ですが、「十日町きもの女王」ってご存知ですか?
十日町雪まつりの際に選ばれる、十日町の観光大使さんたちです。なぜ着物かというと、十日町は織物業で栄えた着物のまちだから。
名前のとおりいつもあでやかな着物を着て、市内のイベントや姉妹都市のイベント等に参加されています。
今年の十日町雪まつりで選ばれた3人の「十日町きもの女王」のお一人、井口萌子さんが池谷集落に見学に来てくださいました。
実は、萌子さんのお父様とは前々から交流があり、池谷の活動を応援してくださっていました。
そんなご縁で、萌子さんは地域おこし活動に興味があるということで、池谷に来てくださいました。
6日の夕方に到着され、その日は池谷集落にある農家民宿「かくら」で夕飯をご一緒しました。
私が働くNPO法人の多田事務局長(右から2番目)も一緒に。
お父様が十日町のご出身で、萌子さんは中学生の時1年だけ住んだことがあるそうですが、その1年以外はずっと新潟市で育ったそうです。
でも、ご親戚は十日町に住んでいらっしゃるので、休みの時によく来ていたとのこと。
現在、東京の大学の新2年生なんですが、大学に進学して同級生は関東出身の子が多く、地方に行ったことがない人ばかりなのに驚いたそうです。
そんな地方を知らない大学生に、地方に目を向けてもらいたい!と思ったのが、「十日町きもの女王」に応募したきっかけだそうです。
…ていうか、なんという真面目ないい子…!!!(´;ω;`)
かわいいし、スタイルいいし、性格もいいしで、どうやったらこんな子に育つんだろう、とお父様に子育ての秘訣を聞きたいくらいです。マジで。
あ、つい取り乱しました…笑
もちろん、かくらさんのお料理はテッパンのおいしさ。そして量!笑
このおかずの量に、
これだけの蕎麦がついてくる…!!
言わずもがな、はらくっちゃく(お腹いっぱいに)なりました。
翌日の7日は、お父様はお仕事で朝には出発され、ちょうどNPOの会議があったので、オブザーバーとして萌子さんにも見学いただきました。
まぁ組織の会議なので分からないこともいっぱいあったと思いますが、会議後は農業のことなど質問もしてくれました。
…なんという真面目ないい子…!!!(´;ω;`)(2回目)
いやもうどうやったこんな子に育つのk(以下略)。
午後は、村の人のところで農作業を少し手伝ってもらったあと、私がよくお世話になっている高長醸造場さんと魚沼酒造さんに突撃訪問。
アポなしにも関わらず、どちらも快くご案内くださいました(いつもありがとうございます…!!)
高長醸造場さんは、みそやしょうゆ、漬物を作っている会社。
今の時期はみそを仕込んでいるということで、それっぽい香りがすごくしていました。
みそ樽の中を見せてもらう。
高長の社長さんと。
「天神囃子」や「縄文の響」を製造している魚沼酒造さん。
酒造り会社さんは、とにかく衛生が命!!って感じですね。
酒つくりがない夏の時期は、掃除ばっかりしているそうです。
魚沼酒造のおかみさんと。
偶然にも萌子さんと大学が一緒とのころで、大変話が盛り上がりました。
萌子さんにはぜひ、十日町にいいところをいっぱい知ってもらって、どんどんPRしてもらいたいですね!
これから着物の着方やマナーなどの研修があって、5月3日にある「十日町きものまつり」が活動デビューだそうです!
これからの活躍、応援しています(*´▽`*)
よりよい十日町になるためにはどうしたらいい…? みんなで考えよう!
雪ふるさとの移住嫁こと、ふくしまみかです('ω')ノ
東京の方は桜が満開みたいで、連日Facebookに桜の投稿が流れてきます。
十日町の桜は、まだまだ先です。
(職場の池谷分校前に植わっている桜の木)
ちなみに、新潟県内で桜が有名なのは上越市の高田公園で、日本三大夜桜と言われています。(あとは盛岡と上野だったかな)
しかし十日町は雪国なので、桜は正直あんまり綺麗ではありません。
というのも、ウソという鳥がいるらしく、その鳥がつぼみを食べてしまうからです。
雪国らしい理由ですね…。
小雪だった去年は、つぼみの他に餌がたくさんあって被害が少なかったのか、例年になく桜が綺麗でした。
今年も雪消えは早そうですが、どんな桜が見られるでしょうか…。
今からわくわくしています(*'ω'*)
さて、そんな4月の十日町。
今年は4月23日に市長選・市議選があり、先月あたりから地元新聞の一面は誰が出馬するのかなどの話題で持ち切り。
あの人が出馬するみたいだね、とか、この人が挨拶にきたよ、と、自然と会話の中にも選挙の話題が増えてきました。
私は移住してから2回目の市長選・市議選ですが、やっぱり一番生活に近い市政選挙は、国政選挙や県政選挙と雰囲気が違うなと感じます。
国政選挙や県政選挙も、もちろん熱気を帯びるんですが、市政選挙は何とも言えない特別な雰囲気です。
東京時代は恥ずかしながら、住んでいる区の区長も区議も誰一人名前を言えなかったので(選挙には行ってましたが)、移住してからこの雰囲気には結構驚きました。
5万人規模の市なので、それだけ市政が身近ということなんでしょう。
選挙に先立って、十日町青年会議所(JC)が今日「政策提言型模擬公開討論会及び模擬投票」を開催したので、聞きに行ってきました。
現在市長選には、現職と新人の2人が立候補予定であるため、本来であれば候補者2名の公開討論会を行う予定だったそうですが、現職市長が公務のため出席できず、模擬討論会になった経緯があるそうです。
(ちなみに、現職は次で3期目、新人は前回に続き2回目の挑戦です)
十日町JCのメンバー2人がパネリストとなり、「雇用創出問題」「人口流出問題」などについて政策提言を行いました。
模擬討論会なので、最後には模擬投票を行われました。
(どちらが得票数が多かったかの発表はありませんでした)
参加したのは、30人ほどで60代くらいの年配の方が多く、正直ちょっと残念でした。
FMとおかまちとニコニコ生放送で中継が行われていたので、自宅で聞いている人が多いことを願います。
こういう討論会に参加するのは初めてで、大変勉強になりました。
政治については本当にわからないことばかりだし、普段いるコミュニティの中ではどうしても意見や考えが偏ってしまうので、自分が知らなかった情報や意見を知ることができるのは、大変有意義だなぁと感じました。
私も十日町が好きで移住してきたし、移住者も増えている町なので、せっかくなら長く住みつづけられるよう良くなっていってもらいたいし、いい行政であってほしいです。
よく分からなくても、まずは政治に関心を持つこと。
そして、行政に頼り切らずに自分で考えて、できる範囲のことから自分で変えていくことが大事ではないかと…。
選挙権年齢が18歳になって初めての市政選挙ということで、高校生も壇上にあがっていました。
十日町の未来を担う若い人たちに、もっと興味を持ってもらって関わっていってもらいたいですね。
今日はいつもとは違い(笑)、真面目な移住嫁なのでした。
地域に飛び込んだ、新移住者の皆さんへ
雪ふるさとの移住嫁こと、ふくしまみかです('ω')ノ
今日は午前中すっきりといい天気だったんですが、夕方から激しい雨でした。
ちょっとずつちょっとずつ春に向かって進んでいるんですね。
さて、今日から新しい職場、新しい仕事が始まったという方も多いかもですね!
私の周りでも新しい仕事を始めた人が何人もいます。
そして、もしかしたら地域おこし協力隊などで4月から移住しました!という方もいると思います。
私も6年前の4月に、十日町に移住しました。大変なつかしいですね…。
そんな新社会人ならぬ、新移住者の皆さんに、おこがましいながら移住者の先輩として、私が経験したこと見聞きしたことをもとに、メッセージを送りたいなと思います。
新移住者の皆さんへ
新移住者の皆さんは、大きな期待を持って地域に飛び込んできたと思います。
新しい仕事、新しい場所、新しい家、新しい人間関係…。不安なことも多いでしょう。
例えると、皆さんは地域という会社に入ってきた新入社員です。社会人経験の有無や長さに関わらず、地域の中では一番新人です。
自分が地域の新人であるという自覚をもって、行動をしましょう。
地域の集まりには、顔をだそう
新人の皆さんは、まず地域の先輩方に顔と名前を覚えてもらわないといけません。
自分が住んでいる集落の集まりには、よっぽど大事な用事がないかぎり顔を出しましょう。集落の寄合などは最優先です。
最初は、集落の人が言っていることがちんぷんかんぷんだと思います。それはもう仕方がないです。何しろ、新人なんですから。出続けてれば、徐々に分かるようになります。
移住者というのは珍しい存在なので、きっと地域の人の間では「〇〇さんという人が移住してくるらしいよ」と情報がすでに浸透しているかもしれません。
人口が少ない中山間地域の場合なら、なおさらそうでしょう。
初めて会う人、初めて行く場所ではしっかりと自己紹介をしましょう。何か特技があれば、それを披露するとすぐに覚えてもらいやすいです。
年配の方は、もしかしたら顔と名前を覚えるのに時間がかかるかもしれません。根気強く、名前を覚えてもらえるよう何度も伝えましょう。
まずは地域の人と仲良くなろう
地域おこし協力隊など、何かミッションを持って地域に入っていると、「早く成果を出さなければ」と焦ってしまうかもしれません。
でも地域で何かするためには、まず地域の人と仲良くなるのが大事です。
たとえ正しいことを言ったとしても、地域の人と信頼関係ができていないと、「この地域のことをよく分かりもしない新人が、何を生意気を言っているんだ!」と思われてしまうかもしれません。
正論をいうことだけが、正しいとは限らないんです。
1年目は地域の集まりに顔を出して、地域の人と会話をして、頼まれたことは一生懸命にやって、「あいつは頑張っているな」と思ってもらうことが大事です。
焦る気持ちも分かりますが、「急がば回れ」です。
地域の人は情に厚いので、信頼関係ができれば「〇〇さんの言うことだったら断れないな」とか「〇〇さんの言うことならやってみよう」と、自然と協力してくれるようになります。
ただし、仲良くなるといっても「親しき中にも礼儀あり」で、目上の方に対しての礼儀は忘れないようにしましょう。
よくテレビ番組でタレントが、初対面の人にタメ口で話しかけたりしていますが、あれはタレントだから許されることです。
馴れ馴れしい態度をとらないよう、気をつけましょう。
約束事はちゃんと守ろう
当たり前のことですが、時間や締め切りはちゃんと守りましょう。
会合などには、開始時間の10~15分前には着きましょう。
借りたものはきちんと返しましょう。
頼まれたことは、きちんと期日までにやりましょう。
新人であるあなたがどれだけの能力を持っているかまだ分からない分、そういうところで人はあなたを評価します。
地域社会は狭い分、誰かのあなたの評価が周りの人に伝わって、「〇〇さんはこういう人だ」と 思われてしまいます。
せっかく能力があるあなたの評価が、些細なことで悪くなってしまうのは避けましょう。
「報・連・相」をこまめにしよう
会社でも「報告・連絡・相談」の「報・連・相」が大事と言いますが、地域の中も同じです。
地域と一言にいいますが、人が集まる社会組織です。
あなたはそんな地域の中の新人ですから、何かやってみたいこと、困ったこと、トラブったことは自分で抱え込んだり決めたりせず、地域の頼れる人や、協力隊であれば世話役や行政の人にこまめに「報・連・相」をしましょう。
そうすることで、困ったことは早く解決できるかもしれないし、不要なトラブルを回避できるかもしれません。
人は自分を頼りにしてくる人をなかなか邪険にはできないものですから、頼れる人には多いに頼りましょう。
気長に考えよう
あなたの周りには、もう既に活躍している先輩移住者がいるかもしれません。
キラキラと輝く先輩たちを見て、私もあんな風に早くなりたい、どうしたらなれるだろうとやきもきしたり、どうして私はああなれないんだろう、と嫉妬することもあるかもしれません。
でも、他人は他人、自分は自分です。比べても仕方ありません。
その人が出来ること、やりたいこと、求められていることと、あなたができること、やりたいこと、求めらていることはそれぞれ違うのですから。
あなたはあなたのペースでやっていけばいいんです。
一歩ずつ、確実に進んでいけば、必ず結果はついてきます。
そして、誰かがそんなあなたを見ていて、きちんと評価してくれます。万人に評価されなくても、誰か1人でも喜んでもらえればいい、自分が納得できればいい、という気持ちで気長に取り組みましょう。
さいごに
新しい環境、新しい人間関係の中では、楽しいことばかりではなくしんどいことも時にはあるでしょう。
そういう時は、ちょっと休んだっていいんです。時には逃げたっていいんです。
時には集落にこだわりすぎず、もう少し広い視野で見ることも大事です。
私も本当は池谷集落にずっと住んでいたかったですが、色んな要因があってそうすることはできませんでした。
集落を離れて住み始めた時、自分は何をやっているんだろうとすごく落ち込みました。
でも、「福島さんが、十日町から離れなくて良かった」と言ってくれる人がいて、なんだかすごく救われました。
「池谷じゃなくても、十日町にいればそれでいいんだ。それで喜んでくれる人がいるんだ」と思えて、気持ちがすごく楽になりました。
結果、池谷に住んではいませんが、池谷に通って地域おこしの仕事をさせてもらっています。
最初に移住してきた時に思っていた形とは違いますが、私は今の状態ですごく満足しているし幸せです。
大事にしたい軸がぶれなければ、どんな形でもそれでいいんだと思います。
あなたの人生はあなただけのものだから、最終的にはあなたが納得すればそれが一番なんです。
これからたくさんの可能性がある、新移住者の皆さんが、幸せな移住生活を送れますように!