インターンを受け入れる意味について書き留めてみる。

雪ふるさとの移住嫁こと、ふくしまみかです。

昨日今日は、気持ちいい青空のお天気。休日が晴れだと、嬉しいですよね~。

 

以前の記事でも書きましたが、最近の私の主なお仕事は短期インターン生のコーディネート。

先週末は、11月頭から活動開始した2名のインターン生の活動報告会がありました。

 

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2人ともとても積極的で社交性があり、1ヶ月間様々なことに挑戦し、地域の人たちともすごく仲良くなってくれたので、本当に良かったです。

この次にやってくる予定のインターン生は2月ころなので、受入れはひと段落。

ちょっとこの機会に、インターンについて考えることを書き留めておきたいと思います。

あ、ちなみに、恐らくインターンには色んな種類があると思うんですが、ここでいうインターンとは私がコーディネートしている活動期間1ヶ月の田舎暮らしインターンのことですので、ご承知おきください。

 

インターンを受け入れるには地域力がいる

インターン制度は移住推進のための制度ではありますが、似た制度である地域おこし協力隊とは大きく違いがあると感じます。

まず、20代の学生を中心に若者が圧倒的に多いこと。

そして地域にやってくる目的も、協力隊志望者よりも少しライトで、例えば「農業体験がしたい」とか「いなかでの暮らしをしてみたい」といったもの。

 

つまり、都会である程度経験を積み、地域で何かやりたいという意欲をもってくる協力隊よりも、インターン生たちは、正直手がかかります。

初めての土地にやってきて、会う人もみんな初めまして、言葉(方言)も分からない、何をしたらいいか分からない、という状態です。

例えると、小さな子どものようなものです。

もちろん協力隊も着任当時は同じ状況ですが、彼らはすでに大人ですから自分たちである程度なんとかできます。

受入れ地域の世話人の方には、親がわりの存在になってもらい、地域の人を紹介し、仕事を教えてもらわないと、インターン生たちは地域で活動していけません。

(ちなみにコーディネーターである私は、姉のような存在でいたいと思ってます)

 

そういった感じなので、やはり受入れ側にもある程度の覚悟や力が必要になります。

個人的には、協力隊を受け入れるよりもハードルが高いと感じます。

 

インターンを受け入れるメリット

では、そんな手のかかるインターン生を受け入れるにあたって、地域のメリットはなんなのでしょうか?

 

第一に、地域のじいちゃんばあちゃんがいきいきします。これは間違いない。

70~80代にしてみたら、20~30代は自分の孫のようなもの。かわいくない訳がない。

そして、インターン生たちは、基本いなかでは当たり前のスキルや知識を何ももっていないので、教えがいのある生徒です。

そういう存在が地域に入ることで、地域はちょっとずつ若返っていきます。

 

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それから、第三者の目から見た地域の良さをインターン生は教えてくれます。

地域の人にとって当たり前になっている自然や食べ物、農作業、人の良さに、インターン生たちは感動し、それが良いものだとほめてくれます。

地域の人たちは思いがけない誉め言葉をもらい、自分の地域はいいものなんだ、と自信を持つことができます。

 

そして、インターン生はその地域のファンになってくれます。

もしかしたら、将来的に移住してくれる可能性もなきにしもあらず。

移住しなくても、地域の行事に遊びに来るなど交流を続けているインターン卒業生は多いです。

 

地域をみがき続けること

地域にも色んな意見を持つ方がいらっしゃいますから、「こんなことをして何になるんだ」というご意見も中にはあります。

このインターン制度は県の事業なので、つまりは税金を使っているわけで、移住するかどうかわからない若者にお金を使うより、もっと地域住民に使ってほしい、というお気持ちも十分理解しています。

 

正直何が正しいのかは分かりません。

が、一つ言えるのは、少子高齢化・過疎化はまぬがれないこの流れの中で地域が残っていくためには、多かれ少なかれ変化していかなければいけないということです。

そして、変化するためには、新しい刺激が大事です。

ひとりひとりのインターン生のできることは小さいかもしれない。

でも刺激を受け続けることで、地域は少しずつ少しずつ変化していっています。

 

それは「地域おこし」という言葉よりも、「地域みがき」と呼ぶほうが合っていると思っています。

地域は宝石の原石のように良さを秘めているので、その良さが輝くようにみがいていくこと。

インターンを通して、そういったことができたらなぁと思うのです。