「十日町シネマパラダイス」のその後…。存続を願う有志の会に参加して。
怒涛の年度末が終わり、ようやく一息つけた雪ふるさとの移住嫁こと、ふくしまみか(@ijyuyome_yuki)です。
不測の事態に対応できるよう、もっと段取りよくやらねばなぁーと思うのですが、まだまだ修行が足りないですね。
そんなこんなで、ネタは溜まっていく一方なので、徐々にブログにアウトプットしていきたいと思います。
まず、以前からご紹介している「十日町シネマパラダイス」についての話題です。
惜しまれながら、3月11日に閉館した十日町唯一の映画館「十日町シネマパラダイス」(略してシネパラ)。
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最後の上映会の際に、「シネパラを存続させたい」という有志の会の挨拶があり、希望が持てるな…!と思っていました。
が。
有志の会メンバーの知人から、「やはり存続は極めて困難で、今度有志の会が集まって慰労会をする」という話を聞きました。
幸いにも部外者の私も参加してよいということだったので、ブログで経緯を紹介してきた責任もあり、いちファンとしても最後まで見届けたい!という想いから、お邪魔させていただきました。
いらしていた副館長さんから改めてお話を伺うと、実はシネパラの土地と建物は借りていたもので、ここで詳しくは明かしませんが月数十万という家賃を支払っていたそうです。
むしろよく今まで営業していてくれたなぁ、と思うぐらいで、中越地震後映画館がなくなってしまった十日町市に映画館を、という館長さんの熱意があったからこそのシネパラだったんだな、と感じました。
実際、人口5万人規模の自治体に映画館があることは珍しいらしく、ひっきりなしに視察や問合せがあったそうです。
そして、地主さんと交渉をしてもとりつくしまもなく、3月いっぱいでの退去を余儀なくされたとのこと。
あの素晴らしいシートや音響設備、映写機、スクリーンなどは、すでに取り外し親会社の倉庫に保管しているそうです。
私はあのふかふかのシートが大好きだったので、ちゃんと保管されているということに少し安心しました。
ちなみにグランドピアノも館内にあったのですが、そちらは小嶋屋「和亭」に無償貸し出しすることになったそうです。
素敵な雰囲気のお店なので、きっとグランドピアノも喜ぶことでしょう!
残念ながら、今までの場所でのシネパラの存続の可能性は絶たれてしまいましたが、集まった有志メンバーから、ではあそこに設備を寄付して、映画の上映をやってみたらどうか、なんて新たな希望も出てきました。
一般論として、地方ではなかなか文化の価値が評価されにくい現状があります。
「文化では稼いでいけない。経済発展の方が先だ」という意見は、本当にごもっともだとは思うのですが、では文化のないまちに人は魅力を感じられるのでしょうか?
十日町が、バイパス沿いにどこにでもあるようなチェーン店やパチンコ店が立ち並ぶだけのまちだったら、今みたいにたくさんの移住者がやってきたでしょうか?
私は、そうじゃないと思います。
十日町の映画文化のDNAが、今後も受け継がれていくよう、これからも行く末を見守っていきたいと思います!
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