地方のコミュニティには入りやすい? 入りにくい?
こんばんは。
雪ふるさとの移住嫁こと、ふくしまみかです。
先日、1月8日は町内で「鳥追い(とりおい)」という行事がありました。
「鳥追い」とは、小正月(1月15日頃)に行われる、豊作祈願の行事です。
夕方、子どもたちが拍子木をうち、鳥追い唄を歌いながら町内を一周します。
(町内によっては午前中するところもあるようです)
一周回ったら、集会所で宴会をします。
昔は、かまくらを作ってその中で餅を焼いて食べたりしたそうです。
少子化で、今は鳥追いをやらない町内の方が多いように思います。
町内行事は町内の交流に大事な機会なので、減ってしまうと寂しいと感じます。
ところで、移住に興味がある人・考えている人にとって、
「既に形成されたコミュニティに入るのが難しそう」という悩みを持っている人が多いそうです。
コミュニティといっても色んな種類がありますが、
やっぱり一番身近なコミュニティは、住んでいるところのものだと思います。
では実際のコミュニティは、どんなことをどれぐらいやっているのか?
私が住んでいる町内と、活動拠点にしている池谷集落のコミュニティについてご紹介します。
●住んでいる町内のコミュニティ
私が住んでいるのは、十日町駅から車で10分くらいのところにある町内です。
町場すぎず、山地すぎず、ちょうどいいバランスのところだと思います。
世帯数は約50軒なので、町内規模は中くらいといったところです。
年間の主な町内行事は、以下の通りです。
1月 年賀交換会
鳥追い
7月 地区運動会
8月 盆踊り
まつり(子ども神輿)
9月 地区ソフトボール大会
町内としての行事は、意外と多くないといったところでしょうか?
(人によって感じ方が違うかな?)
でも、これでも十日町市を見渡すと行事が多い方みたいです。
町内には、青年会と婦人会があるので、夫は青年会、私は婦人会に入っています。
婦人会は現在12人くらいで、20~40代の子どもがいる奥様たちが中心です。
活動は、鳥追いの時に豚汁を作ったり、運動会の応援、神輿の飾りつけなど。
いつもワイワイとおしゃべりをしながら活動をしています。
それから、年に2回ほど飲み会があります。
私たち夫婦にはまだ子どもがいないので参加していませんが、
夏には町内の親子レク(集会所に集まって遊んだりお泊りしたり)があるそうです。
それから、年に2~3回町内の清掃など、共同作業があります。
これは基本的に一家から一人男手が出ればよいので、我が家では夫が出ています。
●池谷集落のコミュニティ
さて、では山間地の池谷集落はどうでしょうか?
池谷集落は現在11世帯24人の小規模集落です。
集落としての年間行事は以下の通り。
1月 新年会
6月 地区運動会
8月 祭り
12月 のうじんさい(忘年会)
池谷集落も昔は鳥追いや盆踊りをしていましたが、過疎化・少子化でやらなくなりました。
8月の祭りでは、昔は屋台が出たり芝居があったりと賑やかだったそうですが、
現在は神社のお堂の中に住民が集まって飲むだけの行事です。
行事は少ないですが、集まる機会は多いです。
毎月1日には「寄合(よりあい)」があり、家長が集まって村のことを相談します。
それから「道普請(みちぶしん)」 が年4~5回あり、
春は側溝の掃除、夏は草刈り、冬前には雪囲いなど冬支度をします。
やはり一家から一人男手が出て、共同作業を行います。
●コミュニティには入りやすいのか? 入りづらいのか?
先に結論をいうと、基本的には入りやすいと思います。
池谷集落のような小規模集落では、移住者の存在は非常に歓迎されます。
中規模の町内でも同様のことがいえると思います。
もちろん日本も広いので、地域によって差はあると思いますが、
十日町は移住者が多い町なので、よそ者に対して非常に慣れています。
よく言われる「田舎は閉鎖的」といった雰囲気はありません。
もし地方に移住したら、ぜひコミュニティの行事には積極的に参加してもらいたいです。
行事に参加すれば、住んでいる人の顔が見えるし、話が聞けます。
田舎ならではの人付き合いをするのも、田舎暮らしの醍醐味の一つ。
それを避けてたら、私はもったいないと思います。
大丈夫。最初は誰だって緊張するもの。
私も今住む町内の行事に参加するようになって、ようやく3年。
段々と緊張しないようになってきたかな、と思います。
(私の場合、粗相をしないように…という緊張ですが笑)
もっと言うと、移住したいところがあるようであれば、可能なら移住前にコミュニティの行事に参加してみてください。
コミュニティは、結局人の集まり。
世の中色んな人間がいますし、合う人・合わない人がいるのは仕方ないことです。
参加してみて、合いそうだなと思ったら移住してもよし。
合わなさそうだなと思ったら、やめたってよし。
移住した後に、「こんなハズじゃなかった…」となるのが、
移住者にとっても、移住先の住民にとっても一番不幸なので、
お見合いのごとく、徐々に慣れていくのがいいんじゃないかな、と思います。