今年も見られるか? 100年以上続く絶景「田毎(たごと)の月」が美しい!
雪ふるさとの移住嫁こと、ふくしまみかです。
今日は、日本全国ここだけかも!?な景色について書きます。
それは、飛渡(とびたり)地区三ツ山(みつやま)集落で見ることのできる「田毎(たごと)の月」です。
「田毎の月」とは、田植え前の水をはった棚田に満月が映り込む絶景のことで、江戸時代から俳句に詠まれています。
近年の棚田の荒廃で、今でも見ることができるのは非常に珍しいそうです。
ではなぜ、飛渡地区で見ることができるのか?
話は100年以上前にさかのぼり、当時集落のまとめ役だった人が町に行った帰りに、偶然見つけたんだそうです。
「田毎の月」が見られる場所は山の上なんですが、当時は山道が道路だったわけですからね。
▲月が映る棚田
それから、大正時代ころまで「田毎の月」を目当てに見物客が来て、露店まで出る賑わいだったそうですが、戦争や道路ができたことで山道が荒れたりして、「田毎の月」観月会の歴史は途絶えてしまったそうです。
しかし、30年くらい前に復活運動を地域の人が行い、登山道を整備したりして観月会は復活!
2004年の中越地震で登山道が崩れ、一時また中止になっていましたが、5年前から再度復活し観月会が行われています。
100年以上前から続く「田毎の月」が見られるのも、地域の人の努力があったからなんですね。
今でも「田毎の月を守る会」の皆さんが、草刈りをしたり田んぼの保全をしたりしているそうです。
▲100年以上前に、「田毎の月」を発見した場所には記念碑が
昨年は5月21~23日が満月の日で、今までになく夜空が晴れわたり、最高に美しい「田毎の月」を見ることができました。
地域の方が「100年に一度のお月さま」とおっしゃるくらい、本当に幻想的で美しい光景でした。
▲とにかく美しかったです!!
今年は、6月8~10日が「田毎の月」の日です。
今年も去年同様、美しい月を拝むことはできるでしょうか…? わくわくです。
観月会の詳細はこちら。
「田毎の月」が見られるポイントまで結構急な山道をあがる必要があるので、歩きやすい靴は必須です。
そして、山の上はかなり気温が下がるので、暖かい服装で!(去年私は失敗しました…)
もちろん街灯などないので、懐中電灯も忘れずに!
「田毎の月」を発見してくれた方、守り続けてきてくれた方に感謝の気持ちを持って、観月会にのぞみましょう!
◎もっと知りたい方は、こちらの記事もあわせてどうぞ~!
去年、「さとナビ」で書いた記事です。