いなかあるあるハラスメントと、移住嫁流の対策

雪ふるさとの移住嫁こと、ふくしまみかです。

 

基本的にこのブログでは「十日町楽しいよ!いいよ!」を発信していて、

願わくばこのブログを読んだ方が「十日町楽しそうだなー。行ってみたいなー。住みたいなー」と思ってもらえたらと、やっています。

が、もし例えば「移住しよう!」となった場合に、楽しさだけを発信しすぎるのもちょっと無責任かなーとも思います。

何事にも、いいところ・悪いところ、向いている人・向いていない人がありますから。

なので今日は、あえて「地方暮らしの大変なこと」を書きたいと思います。

 

いなかの「あるある」ハラスメント

 

いなかあるあるなのが、「プライバシーのなさ」と「デリカシーのなさ」ではないかと。

特に女性は「デリカシーのなさ」の方に、いやだなーと思う人がいるかもです。

人間と人間の距離が近いからこそ、ありがちな大変さかもしれません。

皆さん悪気はまったくないんですが、「それってハラスメントだよね?」という

発言を受ける時があります。

特に中山間地域にいると、70代以上の方と交流することが多いので、ハラスメント自体の認識が甘い場合があります。

そもそも「ハラスメント」とは、「他者に対する発言・行動等が本人の意図には関係なく、相手を不快にさせたり、尊厳を傷つけたり、不利益を与えたり、脅威を与えること」なので、なくすのは難しいのかもしれません。

 

こんな「いなかあるあるハラスメント」があることを事前に知っておくことで、多少役に立つ時があるかもしれません。

そして最後に、私なりの対策もお伝えしたいと思います!

 

セクシャルハラスメント

まず、ハラスメントのスタンダード? セクシャルハラスメントです。

といっても、そんなにえげつないものではなく、大体飲み会での「下ネタ」です。

特に男性陣の割合が高い飲み会では、場を盛り上げるネタとして使われることが多いです。

個人的に言ってくることもあり、私も新婚の時、「毎晩やってるんだろー?」と絡まれたことがあります。

なんでか一人か二人はいるんですよね、下ネタ好きのオジサン…笑

 

結婚しないの? ハラスメント

いなかでは、なぜか結婚する人は20代(しかも前半)とかで極端に早く、結婚しない人は本当にしないです。二極化してます。

なので、20代後半~40代くらいの独身女性が移住してくると、絶対に「結婚しないの?」という話になります。

 

中には、「こういういい人がいるから紹介するよ!」とか「この人と付き合いなよ!」と相手を紹介してくれる人もいます。

私も移住前から何人か紹介され、実際に会ったこともあります。(夫は知り合いの紹介で出会いました)

自分が本当に相手を探している場合はありがたかったりしますが、でもその紹介の仕方がごり押しだったりすると嫌だと思う場合もありますよね。

お世話になっている人から紹介され、断りづらくて困ったという話も聞きます。

 

「子どもはまだ?」ハラスメント

現在進行形で私におきるハラスメントが、これです苦笑

結婚4年目でまだ子どもがいないので、「まだ(子どもが)できないのか?」とよく聞かれます。

知っている仲の人から言われるのは、まだ「期待してもらってるんだなー」と思えるのですが、あまり知らない人から言われるとさすがにイラっとします笑

今は大丈夫ですが、一時期子どもができないことに悩んでいた時は、言われるとしんどかったですね。

 

この進化形?で、「二人目(三人目)はまだ?」というのもあります。

十日町では子どもが3人というのがスタンダード。子どもが3人以上の世帯にもらえる「めご3カード」という優待カードがあるくらいです。

なので、子どもが一人(二人)のお母さんは「二人目(三人目)はまだ?」とプレッシャーをかけられることがあるそうです。

 

「定住するんでしょ?」ハラスメント

これは移住者限定のハラスメントですね。

任期が決まっている地域おこし協力隊が言われることが多いみたいです。

つまり「任期が終わっても、この土地に残る(定住する)んでしょ?」と声をかけられること。

期待の表れであるんですが、定住するかどうしようか悩んでいる人、定住に対して不安がある人がこう言われると、プレッシャーを感じてしまいます。

 

「いなかあるあるハラスメント」への対策

 

ご紹介した「いなかあるあるハラスメント」の厄介なところは、相手を嫌な気持ちにさせようとかは全くなく、基本的にはみんな善意で言っていること。

分かってはいても、自分がそのことを気にしていたりすると、不快に感じてしまうのも人間ですから仕方がない。

うまく付き合っていくための、私なりの対策をお伝えします。

 

笑ってスルーする

基本これです。

あまり頑なに「そんなこと言うのやめてください!」とも言いづらいので、「いやだなーアハハ( ゚∀゚)」って感じでスルーします。

向こうも深い意味はなく、「今日はいい天気だね」ってくらいの挨拶程度で言っている場合が多いので、大体かわせます。

 

冗談めかして、嫌だと伝える

関係性が深い人で、あんまり言われる場合は、「気にしてるんだから、やめてくださいよー(笑)」と伝えます。

例えば私は、「子どもはまだできないのか?」と言われることが多いんですが、その時は「がんばってるけど、なかなかできないので気長に待っていてください~」とやんわり伝えています。

他に「定住するんでしょ?」と言われるのが嫌だ、という協力隊の子には、「定住するつもりはあるんで、できるよう協力してくださいね!」と相手に伝えるようアドバイスしたこともあります。

 

ダイレクトに言って気づかせる

これもその人とある程度関係性がないとできないことですが、「それってセクハラですよ~!笑」ということもあります。

いなかでは、言っていることがハラスメントになると気づいていない人も多いので、気づかせることも有効です。

もちろん、中にはハラスメントの知識がある人(企業で働いている60代以下)もいるので、そういう人を味方につけるとよりいいかもしれません。

 

まとめ

 

身内の恥をさらすようで、あまり言いたくはありませんが、多かれ少なかれ「いなかあるあるハラスメント」はあります。

人間関係が濃い、いなかならではのトラブルなのかもしれません。

あんまりしんどければ、周りの信頼できる人に相談するというのも手だと思います!

ハラスメントは許されることではありませんが、その土地が好きであればいいところも悪いところもきちんと知って納得した上で、幸せに暮らしていってもらいたいと思います。

 

※今回あげた例は、一般的な話で、特定のだれかを批判したりするものではありません

 

雪国の暮らしが分かる「まつだい郷土資料館」がオススメ!

雪ふるさとの移住嫁こと、ふくしまみかです。

 

だんだんと春が近づいてきましたね。

この間、池谷分校にあがる坂道で「ふきのとう」を見つけました。

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 ふきのとうって、山菜の中で一番先にでてくるからか、なんだかいじらしく感じますよね~。

 

ところで先日、「星峠の棚田」に行った記事を書きました。

yukifurusatonoyome.hatenablog.com

 

この同じ日に、「まつだい郷土資料館」に行ってきたのでご紹介したいと思います~('ω')ノ

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元は、江戸時代末に建てられた豪農の住宅なので、大変趣のあるいい資料館です。 

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入るとすぐに、囲炉裏の部屋。

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入ると、中の間、座敷と続きます。

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雪掘り道具展が開催されていました。(3月12日で終了)

「コシキ」や「カンジキ」など昔の道具がずらり。

昔の冬の写真も興味深いです。

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 うーん、昔の積雪量はすごいですねぇ~~~。

 

一階には立派な神棚も。

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 さすが豪農のお屋敷…!

 

2階は、座敷と作業部屋。常設展示の間です。

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3年ぐらい前に来た時に見たはずなんですが、その時は知識がなかったからか内容を覚えておらず…。

今見ると、地域の知識がある程度あるので、ふむふむな発見がいっぱいありました!

 

2階の奥にある物置部屋には、昔の道具が展示されていました。

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雪国の家らしい、立派な梁も観察できます。

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中2階には、若夫婦の部屋、女衆の部屋(ちなみに男衆の部屋もあるんですが、物置みたいで非公開)。

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他にも、台所も見させてもらいました。

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なんか可愛い台所♪

昔は床下に生け簀があって、魚を放していたらしいです(すごい話だ!)

 

ちょうど来場者が私一人だったので、館長さんがいろいろと丁寧に解説してくださり楽しかったです(*´ω`*)

 

民俗学に興味がある方は、ぜひ訪れてみてください☆

ほくほく線まつだい駅のすぐ近くにあるので、アクセスもいいですよ!

大地の芸術祭の拠点「農舞台」もお隣にあるので、大地の芸術祭の作品めぐりと一緒に行くのもいいかもしれません。

 

まつだい郷土資料館

〒942-1526 新潟県十日町市松代3718

開館時間:午前9時~午後5時

入館料:

一般 300円(高校生以上) 小中学生100円
※まつだい農舞台との共通入館料 一般600円 小中学生300円

 

ちなみに、松之山地域にも民俗資料館があるそうなので、そのうち行ってみたいです。

www.city.tokamachi.lg.jp

 

十日町カフェ@十日町 現地で開く移住相談会は楽しい!

雪ふるさとの移住嫁こと、ふくしまみかです。

 

前回、「雪原カーニバルなかさと」についてご紹介しました。 

yukifurusatonoyome.hatenablog.com

 

実は、私ひとりで行ったのではなく、十日町に移住を考えている方々と一緒に行ってきました。

というのも、同日午後に行われた「十日町カフェ」という移住相談会に、先輩移住者として呼んでいただき、相談会の一環として「雪原カーニバルなかさと」に行くことになっていたので、私も便乗して連れて行っていただいたのです(なんという役得!笑)

 

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▲つまり、このイベントです。

 

主催の十日町市役所、YELLの皆さん、改めてどうもありがとうございます~~!!

 ということで、今日は「十日町カフェ」についてレポしたいと思います('ω')ノ

 

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移住相談会とは、その地域に興味がある方、移住を検討している方に来ていただき、行政の担当者などが相談にのるイベントですね。

ここ最近は、日本全国あらゆる都道府県、市町村が自分たちの地域に移住してもらおうとあの手この手で移住相談会をしたり、関連の団体が移住に関わるイベントを行っています。

たいてい、開催されるのは移住検討者が多くいる都市圏だと思います。

しかし、やっぱりその土地の魅力は土地に来てもらわないとわからないよね!ということで、今回は“あえて”十日町に来ていただいての移住相談会。

 

私も移住前、移住検討者として移住相談会に行ったこともありますし、移住相談会でお話させていただいたこともあるし、相談役として仕事で行ったこともあります。

だからこそ思う、現地での移住相談会の良いところを3つお伝えします!

 

現地相談会のよいところ その1

たくさんの先輩移住者と会える

 

移住相談会に参加する人の主な目的は、先輩移住者のリアルな体験談を聞くことではないでしょうか?

どうしてその地域を選んだのか。どんな仕事・生活をしているのか。気になりますもんね。

 

大体、都市圏で開催される相談会では、2~4人の先輩移住者が登壇することが多いかと思います。

今回の「十日町カフェ」では、私を含めなんと6人!

主催者のYELLさんも移住者なので、加えると8人もの先輩移住者が話をしました。

私が見聞きした中で、ダントツの人数です。

 

これだけ大勢の先輩移住者に来てもらえるのは、なんといっても新幹線などの交通費がほとんど必要ないからでしょう!(予算的な都合ですね笑)

移動時間もかからないし、気軽に先輩移住者の人たちに来てもらえます。

 

「そんなたくさんの人に来てもらわなくても…」とお思いかもしれません。

でも、一口に「移住」といっても、人が違えば移住の仕方も変わってきます。

どんな縁があって移住したのか。どんな想いがあったのか。家族をどう説得したのか。どんな仕事・活動をしているのか。生活はどうしているのか…。

一つとして同じ「移住」はないんですよね。

多くの先輩移住者から話を聞けば、共感できる、参考になる話を聞ける確率も高くなって良いと思います。

 

あと単純に人数が多ければ、「私も話をしたいのに、他の人がずっと喋っていてなかなかお話できない…」ということもなくなりますしね。

「聞きたい話が聞けなかった!」という不満を、参加者の方が持つことはないでしょう!

 

現地相談会のよいところ その2

リラックスした雰囲気でおしゃべりできる

 

主催のYELLさんは、「ALE beer & pizza」というシカゴピザクラフトビールのお店を経営していて、今回の会場もそちらでした。

ALEのおいしいピザや料理をた~くさん出していただき、最後は先輩移住者として話をした稲見さん手作りのケーキまで!

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にんじんケーキ。おいしかったぁ~。

 

おいしいものを一緒に食べると、自然と心の距離も近くなりますよね。

終始、なごやかなリラックスした雰囲気でした。

 

その雰囲気を作り出したのは料理だけではありません。

ポイントその1からつながっていますが、体験談を話す先輩移住者が多いと、話す側もプレッシャーがかからず自然体で話をすることができました。

 

以前1度、東京で開かれた移住相談会に呼ばれて移住体験談を話しましたが、その時体験談を話したのは私と、記憶が定かでないのですがもう1人いたかどうかでした。

やはり体験談の話をする人が少ないと、「参考になる話をちゃんとしなきゃ!」と説明の資料を作りこんだりして意気込みますし、緊張もしました。

先輩移住者が緊張していたら、参加者もきっと緊張するし、リラックスしていたらリラックスできると思います。

今回呼ばれた先輩移住者の方たちは、私もよく知っている人たちばかりで大変心強かったし、準備も写真を数枚用意する程度で大変じゃありませんでした。

 

相談会というカッチリしたものというより、交流会という雰囲気で、先輩移住者も参加者も楽しくおしゃべりでき、大変良かったです(*´ω`*)

 

現地相談会のよいところ その3

雪国のリアルな暮らしを見ることができる

 

先輩移住者との時間が終わったあと、「雪原カーニバルなかさと」に行くまで時間があったので、商店街をブラブラしました。

ALEのすぐ近くにある、十日町の守り神「諏訪神社」に続く高台に向かいました。

 

道中、市役所の小林さんから「流雪溝」についてガイドをうける参加者の皆さん。

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(写真分かりづらくてすみません…)

 

ちなみに流雪溝とは、雪を流す水路のことです。

市街地では雪を捨てる場所がないので、流雪溝に雪を流して除雪をします。

区画によって水が流れる時間も決まっているので、その時間になるとみんな一斉に除雪をしている姿はなかなか壮観です。

雪国でしか見られないものなので、皆さん興味津々!

 

それから、まだ雪が残る諏訪神社への坂道をのぼり…。

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結構、傾斜が急…(+_+)

 

十日町の市街地を一望!

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あそこが市役所で、あそこが十日町高校で…とガイドを聞く皆様。

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そのあと、市民交流施設「分じろう」に見学に行きました。

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ちょうど、十日町の名物ガイド道子さんがいらっしゃったので、2階にある茶室の話を伺ったり。(道子さんは、分じろうに住んでいるんじゃないかってくらい、行くと大体お会いします笑)

 

こういう十日町のリアルな様子を実際に見ていただけるのも、現地相談会だからできることですね! 

翌日には、希望者の方と星峠の棚田や「清兵衛」さんのそばを食べにいくミニツアーもしたそうです。楽しそうー!

yell-japan.com

 

実際に十日町を歩いてみて、触れて、たくさんの移住者の話を聞いて、つながって、一人でも多くの人が、「十日町いいな!住みたいな!」といつか十日町の一員になっていただけると本当に嬉しいですね(*´ω`*)

現地移住相談会も今後続けていくようなので、ご興味がある方はぜひ次回お越しください!!

長々とお付き合いいただき、ありがとうございました~!