越後の奇祭!「むこ投げ・すみ塗り」を見る!(すみ塗り編)

先日の東京の雪に負けじと、雪国・十日町も本気を出してきましたね。

そんな日に限って、珍しい外回りの予定が入っていた、雪ふるさとの移住嫁こと、ふくしまみか(@ijyuyome_yuki)です。

まぁ、雪で目の前真っ白ですよ…。それでも車で移動できるのは、除雪車さまさまですね。もちろん運転する側も安全運転で、車のライトつけてのろのろ運転です。

週末まで寒波はつづくようなので、巻き返しがどれくらいになるか楽しみです。

 

さて、前回に続き「むこ投げ・すみ塗り」の「すみ塗り」についてご紹介します!

▼前回の記事▼

yukifurusatonoyome.hatenablog.com

 

そもそも、すみ塗りとは?

こちらも「むこ投げ」同様、十日町市松之山地域で行われている小正月行事です。

塞(さい)の神を燃やした灰と雪を混ぜて墨を作り、「おめでとう」の声とともにだれかれとなくお互いの顔に塗りあうというお祭り。約600年ほど前から伝わるこのお祭りは、無病息災と家業の繁栄を祈る越後の奇習として広く知られています。

(松之山温泉組合チラシより) 

 

どうやら、「すみ塗り」の方が「むこ投げ」よりも前から行われているようですね~。

さいの神(どんど焼き、ドウラクジンとも呼ばれます)は十日町市内中で行われていますが、すみ塗りはここだけの風習ではないかと。

 

まずは、年の初めの運試し!

「すみ塗り」が始まる前に、お祓いと「福みかんまき」があります。

よく上棟式などで「餅まき」がやりますが、そのみかんバージョンですね。

むこ投げの主役カップルたちが、みかんをひたすらに投げ続けます。投げたみかんの中には、「福」と書かれたみかんが少し混じっていて、それをゲットできると福袋をもらえます。

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今年は残念ながらゲットできなかったのですが、過去2回福みかんをゲットできたことがあります!

福袋の中身は…。楽しみがなくなるので、ここでは言わないでおきましょう(笑)。

みんな、結構ガチでみかんをとるので、小さいお子さんなどは気を付けた方がよいと思います。

私の近くにいた人が、ちょうどみかんがあたってしまい、メガネが吹っ飛ばされていましたので、メガネの方も気を付けた方がよいかも。(ちなみに、飛ばされたメガネは私が慌てて拾いました笑)

 

すみ塗りあえば、みんな友だち☆

そしていよいよ、すみ塗り開始! 高くそびえる「塞の神」に火をつけます。

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塞の神のてっぺんには、誰かの書初めで「体格縮小」と…。私の願いも代弁してくれています(笑)。

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いざ点火!

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(早く燃やすために、灯油が少し使われています)

 

賽の神に火がついてしばらくすると、ホラ貝が鳴らされ、すみ塗りスタートの合図。

灰と雪を混ぜ、「おめでとー!」と言いながら顔に塗りあいます!

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すみ塗り会場には、毎年ふりこみ詐欺防止などのPRのために警察官の方が数名きていて、真っ黒に顔を塗られるのがお約束です。

すみを塗る人、塗られる人、写真を撮る人で会場はごった返し!

 

私ももちろん、塗られてきました☆

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もちろん、せっかくの無礼講のおまつりなので、すみを塗られることをオススメします! ですが、嫌な方は輪から遠ざかって見学した方が良いと思います。 

輪の中にいると、知らない相手からもすみを塗られます。それでも女の方には最初遠慮するようで、すこーしだけ塗られるのですが、そうするとすみがすみを呼び(笑)、「コイツは塗ってもいい相手なんだな!」を思われジャンジャン塗られます。

遠慮のない人は、両手でわしゃわしゃーと塗ってきます(笑)。

そして、最終的にはこうなります。

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多分、今までで一番塗られたな~笑。

でもこれ、まだ「余白」がある方ですね。地元の方たちは、誰が誰だか分からないくらい、真っ黒に塗りたくられるのが定番です。

 

すみ塗りに参加するなら、これをやっとけ!

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すっかりすみ塗りファンの私。今年で参加するのは4回目です。

ぜひもっと多くの方に参加してもらいたいので、参加する時にやっておいた方がいいことを3つあげます!

 

まず、「汚れてもいい服装でくること」。

すみは顔に塗られるので、衣服が汚れることは実際はないのですが、思いっきり楽しむためにも多少汚れてもいいや!と思える服装でくることをおすすめします。

 

そして、「タオルを持ってくること」。

一番は帰りに松之山の日帰り温泉に入ることですが、時間がない場合はすみを拭き取れるタオルを持ってくるのがいいでしょう。

 

最後に一番大事なのは、「塗られる前に、顔に乳液などをつけておくこと」!

雪を混ぜているとはいえ、すみは塗られると顔が結構ヒリヒリします。なので、乳液などで顔を保護しておくと、多少ダメージが軽減されます! これ大事!

 

来年はレッツすみ塗り♪

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すみを塗って、塗られて、会場は笑顔に包まれます。

この不思議なピースフルな雰囲気は、参加してみないと感じられません!

ぜひ来年、「むこ投げ」を見て、「すみ塗り」に参加してみてください!!