そろそろ移住丸7年。若手移住者のメンターになれたらいいな。

東京はもう桜が開花したとのニュースに、驚きを隠せない雪ふるさとの移住嫁こと、ふくしまみか(@ijyuyome_yuki)です。

そうか、東京はもうそんな時期なのね…。

雪国十日町の桜は、ようやくつぼみを付け始めたところで、ぼんやりとピンクになってきたかなーといったかんじです。

今年の桜はどんな風に咲くかな。わくわく。

 

さて、私のいくつかある仕事のうちの一つ、短期インターン生のコーディネーターの仕事が区切りとなりました。

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昨日、今年度最後となるインターン生の活動報告会でした。

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 会には、地域のお母ちゃんたちが20人ほど集まってくださいました。

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 インターン生から1ヶ月の活動の様子、地域で感じたことが報告され、最後には感極まって言葉が詰まる場面も。

聞いていたお母ちゃんの中には「おらも涙が出るて」と、もらい泣きしている方も。

 

おばあちゃん子だというハタチ(!)のインターン生は、地域のお母ちゃんたちから大人気。

帰り際、みなさん名残惜しそうにお話していました。

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今年度は彼を含めて6人、昨年度は9人のインターン生をコーディネートさせていただきました。

1ヶ月という短期の制度のため参加する人は学生が多く、1人だけ同い年の方がいましたが、それ以外全員私よりも年下!! 最後の彼なんて、私と干支がおんなじという…!(つまり一回り年下orz)

そういうこともあって、1ヶ月間の親代わりが地域の世話人の方たちだとしたら、コーディネーターの私は姉のような気持ちでインターン生たちを見守っていました。

 

インターン卒業生の中には、連絡を取り合っている方も数人いて、卒業して就職したり、別の地域で地域おこし協力隊になっていたりしています。

インターンとコーディネーターという間柄はたった1ヶ月ですが、今でも彼らは私にとって弟・妹のような存在。

元気にしているかなぁ、頑張っているかなぁ、と時々思い出しています。

 

私も移住したての頃は、たくさんの方に心配されていたのだと思います。

中でも、私に移住のきっかけを与えてくれた方には、移住初期のころ色々と相談にのってもらっていました。

その方は農業学校の先生をしていて、池谷集落で2年半農業研修をした後、私が池谷に移住する1ヶ月前に学校に戻りました。

なので住む場所は離れていましたが、何かあると手紙を送ったり電話をしたりしていました。

事情の分かる第三者であるからこそ、一緒に頑張る仲間には相談しづらいことも相談できる相手でした。

共感し、叱咤激励してくれる、メンターと言える支えがあったから、地域に入ってきたばかりの小鹿のようにプルプル震えるだけだった私は、この地域で踏ん張ってこれたのだと思います。

 

私も来月で、移住丸7年。

それなりに経験をし、歳も重ね、いつのまにか十日町の移住者界隈では姐御的存在になってしまいました笑。

私がしてもらったように、私も移住者・移住希望者のメンターになれたらいいなぁと思います。

私自身まだまだ成長過程ですが、話を聞いて一緒に悩むことならできます。

十日町の方はもちろん、別の地域の方も気軽に相談してください!

 

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だんごとふきのとうと干し柿のピザと…。池谷で「だんごまき」!

みなさんは、どんな時に春を感じますか?

ふきのとうを見ると、「春がやってきたなぁ~」と思う雪ふるさとの移住嫁こと、ふくしまみか(@ijyuyome_yuki)です。

とはいえ、今日はみぞれまじりの雨が降る寒い一日でした。

寒くなったり温かくなったりして、春に近づいていきますね。

 

さて昨日は池谷集落で、「だんごまき」がありました。

「だんごまき」とは、お釈迦様がなくなった日にする仏教行事です。

米粉で作った小さなだんごをまく行事で、お寺ではまだ行われていますが、集落ではやらなくなったり簡素化されているところも多いようです。

池谷では数年前に一度やらなくなったのですが、今回地域おこし協力隊から「どんな行事か見てみたい」という声があり、久しぶりに行われました。

 

集落の集会所に集まり、村のお母さん方の指揮のもと、だんごを作りました。

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米粉で作ることが多いようですが、米粉のほかに白玉粉でも作ってみました。

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だんごはビー玉くらいの大きさに丸めます。ちなみにお寺でまくだんごは、もっと小さいそうです。

 

今回はだんごをみんなですぐに食べることにしたので、きなこやみそ、さとう醤油で味付けをしました。

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本来だんごは「まく」ので、味付けはしません。

以前池谷でやっていた時は、だんごは前日に作って、翌日各家庭に配りそれぞれで食べていたそうです。その時は、だんごを炒って食べたとのこと。

 

だんごの他に、ふきのとうの天ぷらも作ってくれました。

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私が道のわきで見つけたのはまだまだ小さかったのですが、さすが村の人が見つけてくるのは大きいですね。

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山菜の天ぷらは、粉に塩を混ぜて衣に味付けをし、何もつけずに食べるのが池谷流。

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初物は、より一層おいしく感じられます。

 

さらに、民宿かくらのお父さんが、ピザを作ってきてくれました。

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具の中になんか甘いのがあるな~と思ったら、干し柿でした。意外な組み合わせでしたが、おいしかったです!

 

村のお父さんたちもやってきて、ちょっとした宴会でした。

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本来の「だんごまき」とはちょっと(いや、かなり?笑)やり方が違いますが、でもこうやって村の人と集まって料理をしたりごはんを食べたりできて、とても楽しかったです☆

 

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「十日町シネマパラダイス」10年間ありがとう。最後の上映会。

皆さんは、繰り返し繰り返し見ても飽きないぐらい、大好きな映画ってありますか?

ディズニー版「美女と野獣」が大好きな、雪ふるさとの移住嫁こと、ふくしまみか(@ijyuyome_yuki)です。

 

以前、ブログでもご紹介しましたが、十日町唯一の映画館「十日町シネマパラダイス」が今日で10年の歴史を閉じました。

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最終日の今日は、館名の由来にもなった「ニューシネマ・パラダイス」の無料上映会が開かれました。

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私は10時半からの上映に行ってきました。

10時少し前に到着したところ、駐車場はほぼ満車。席も半分近く埋まっていました。

 

ロビーの一角に、寄せ書きコーナーが。上映後に私も書かせていただきました。

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十日町唯一の映画館であり、メジャー作品からミニシアター系の作品まで幅広く上映していた良い映画館だったので、本当に本当に閉館は残念です。

ロビーにおいてあったノートも、寄せ書きコーナーの脇に置いてありましたが、閉館を惜しむ声がたくさん書き込まれていました。

 

無料上映した「ニューシネマ・パライダイス」、私は初めての鑑賞でしたが、一つの映画館の最後を飾るのにこれ以上ふさわしい映画はないと思います。

(名作中の名作なので、多少作品内容に触れた表現になるのはお許しください…)

映画の中で多くの時間を割かれて描かれているのが、映画を見て楽しむ人々の姿。

第二次世界大戦後のシチリア島の小さな村が舞台ということで、人々の娯楽は映画しかなく、教会が映画館をかねていたため、映画館がコミュニティの中核にもなっていました。同じ場所に集まり同じ映画を見て、笑い泣き楽しむ人々。

人々が映画を愛した時代…。

 

しかし、物語の終盤では他の娯楽の影響で映画館は潰れてしまい、建物も取り壊されてしまいます。

「ニューシネマ・パラダイス」の映画館の物語は続きがありませんが、「十日町シネマパラダイス」はまだ物語を紡ぐことができます。

上映会前「映画の灯を消さずにいたい」という副館長のご挨拶があり、「十日町シネマパラダイス」を存続させたいという有志の会の方からのご挨拶もありました。

具体的にどんな風に存続させていくか、まだ決まってはいないということでしたが、そういう動きがあるだけでも希望を感じることができます。

本当に素晴らしい施設なので、今後も上映イベントやコンサートなどに活用されていくといいなぁと思います。

 

例えば上越市高田にある高田世界館では、若い方たちが中心になって映画館を盛り上げています。観客参加型のイベントもあるようで楽しそう。

 映画館も単なる映画を見るだけの場所ではなく、関わりしろを持った新しいコミュニティに進化することが必要なのかもと感じます。

十日町ニューシネマ・パラダイス」の物語が今後紡がれていきますように。

関係者の皆様、10年間お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

 

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「ニューシネマ・パラダイス」については、こちらの方の分析がめちゃくちゃ読み応えがあるのでぜひ…!

映画ニューシネマ・パラダイスを徹底分析する ( その他映画 ) - 勝手にメディア社会論 - Yahoo!ブログ

 

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